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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻12号

1988年11月発行

文献概要

資料

CA 130のサンドイッチRIA測定系の基礎的検討

著者: 桑原正喜1 有吉寛2 須知泰山1

所属機関: 1愛知県がんセンター臨床検査部 2

ページ範囲:P.1541 - P.1546

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はじめに
 1986年松岡らが,肺腺癌細胞株PC−9を免疫原として二つのモノクローナル抗体(130-22,145-9)を作製した.これらの抗体は正常組織とは反応せず,肺癌組織と特異的に反応すること,さらに卵巣癌組織とも反応することが見いだされた.また,CA 125との関係を見た検討より,これらの抗体はPC−9の細胞膜に存在するCA 125分子と反応することが明らかにされた.しかし,モノクローナル抗体OC 125とは別の抗原決定基を認識していると考えられている1〜3)
 これらのモノクローナル抗体を利用したラジオイムノアッセイが開発され,認識される抗原分子CA 130が肺癌および卵巣癌の腫瘍マーカーとして期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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