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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻13号

1988年12月発行

文献概要

今月の主題 輸血に伴う感染症の検査と対策 検査と対策

非A非B型肝炎

著者: 片山透1

所属機関: 1国立療養所東京病院

ページ範囲:P.1585 - P.1592

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 非A非B型肝炎ウイルスの発見についてのニュースが相次いだ時点でこの稿を執筆するのはいささか気が重い.いずれ近くその全貌が明らかにされることになるが,現時点で述べるとすれば,その診断としては(表2)の輸血後非A非B型肝炎の診断基準を見ていただくこととし,その対策としては,肝炎の生化学的マーカーである血清GPTと血清グアナーゼについて記す.GPTは,献血のスクリーニング基準値として用いるならその数値を現行よりも下げるべきであろうし,グアナーゼはGPT程は普遍性がないが,標準値に対し個人差の影響が少ない点では勝れている.1989年以降に訪れるであろう新ウイルス・マーカーの検討後に,再びこれを取り上げねばならないことがあるかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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