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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻13号

1988年12月発行

文献概要

今月の主題 輸血に伴う感染症の検査と対策 検査と対策

梅毒

著者: 津上久弥1

所属機関: 1大阪府立万代診療所

ページ範囲:P.1612 - P.1615

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 輸血によって感染が成立する感染症は,現在では多くの疾患が解明されているが,占い時代から抗体検査が確立していて,輸血感染の防止の対策が講じられていたのは,梅毒が唯一の疾患であった.
 近年梅毒の抗体検査は急速に進歩し,鋭敏性,特異性の優れた検査法が次々と開発されてきたので,感染初期の診断が正確になった.また,抗生物質の進歩は,梅毒を短期間に治癒させることが可能となったので,最近問題となっている,感染すれば治療法のないウイルス性疾患と比較すると,重要性が弱いものになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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