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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻2号

1988年02月発行

文献概要

今月の主題 炎症マーカーとその臨床的意義 総説

炎症マーカーの臨床検査

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.118 - P.121

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はじめに
 炎症というのは,われわれがもっとも頻繁に遭遇する病態であって,生体の細胞や組織の傷害に対する一連の生体防御反応である.炎症は,その反応が局所にとどまる場合と全身に及ぶ場合とがある.
 すでに2000年前に,炎症の局所的徴候として発赤,熱感,疼痛,腫脹および機能障害の5つが挙げられており,形態学的には細胞の変性・壊死,血管反応,炎症細胞の浸潤などがみられ,生化学的にも複雑な変化が生ずることはよく知られている.しかし,生体の反応は炎症局所のみに限定されるほど単純のものではなく,炎症を惹き起こす刺激の質または強さに応じて全身的な反応を起こし,その全身反応が再び炎症局所に反映され,さらにそれが互いに複雑に影響しあっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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