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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻2号

1988年02月発行

文献概要

今月の主題 炎症マーカーとその臨床的意義 病態解説

気管支分泌液中の炎症マーカー

著者: 北村諭1 岩永知秋1 倉富雄四郎1 小川研一1 松岡緑郎1

所属機関: 1自治医科大学呼吸器内科学教室

ページ範囲:P.181 - P.188

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 正常人の気管支は1日で約100mlの分泌液を産生する.炎症やアレルギーのような病的状態では,この分泌液の量が増加するが,その機序はまだ十分には解明されていない.気管支分泌液中の炎症マーカーの測定には喀痰を用いることもあるが,喀痰の場合,唾液などが混入し定量上で問題がある.したがって,通常は気管支ファイバースコピー下に気管支肺胞洗浄液(BALF)を採取して,その液性成分を測定する.今回は,TPA (tissue polypeptide antigen),CEA,ロイコトリエン,ヒスタミン,セロトニン,キニン,プロスタグランジンE2(PGE2),PGF2α,6—keto PGF1α,トロンボキサンB2(TXB2)などを測定し,その病態生理学的機序についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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