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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻4号

1988年04月発行

今月の主題 DNA診断に必要な測定技術

技術解説

AIDSのDNA診断

著者: 栗村敬1

所属機関: 1鳥取大学医学部ウイルス学教室

ページ範囲:P.398 - P.400

文献概要

 AIDSの病因ウイルスであるHIVに感染する可能性があるということは,多くの人々に恐怖心を呼んでいる.その原因の一つはAIDSの高い死亡率によるものである.ほかの面よりみるとHIVキャリアの予後を的確に推定する方法がなく,キャリアの全員がつねに発症に直面しているような感覚をもたねばならないからである.血液中のT4/T8比のようなものでなくウイルスの動向を直接知ることができる検査法が望まれ,もしウイルスの動きをいち早く知ることができれば,限られた対策を効果的に用いることができ,AIDS発症阻止に大きな助けとなる.その可能性について論じ,AIDS問題の一部でも解決に向かわせることを考えたい.悲観論の存在は無意味である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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