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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻4号

1988年04月発行

文献概要

今月の主題 DNA診断に必要な測定技術 技術解説

細菌感染症のDNA診断

著者: 吉川昌之介1

所属機関: 1東京大学医科学研究所細菌研究部

ページ範囲:P.409 - P.415

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 DNAプローブを用いハイブリダイゼーション法によって細菌を同定する技術を解説した.
 第一の問題はアイソトープ使用の是非であるが,アイソトープを用いない方法が競って開発されている.第二の問題は分類学と臨床的細菌同定のギャップであって,これに対処するためには用いるプローブを目的,菌種などに応じて適切に選ばねばならない.全DNAまたはその一部を用いて事足りる場合は,検体の方にラベルするフォトビオチン法が有望である.特異性の高い病原性遺伝子や16SrRNA遺伝子由来のプローブは検査室で作る訳にはいかず,キットとして市販される方向に行くであろう.早晩,抗生剤感受性テストもこの方法に委ねられるであろうし,全体として機械化の方向に進むものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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