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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻5号

1988年05月発行

文献概要

研究

慢性閉塞性換気障害の心電図診断基準の精度

著者: 荒谷清1 坂口陽子1 井上和子1 林実1 荒井正夫1 小林利次1 城戸優光2

所属機関: 1産業医科大学病院中央臨床検査部 2産業医科大学呼吸器科

ページ範囲:P.575 - P.578

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 FEV1.0%<70%の閉塞性換気障害群(293例)とFEV1.0%≧70%の対照群(120例)のECG所見より,閉塞性換気障害の心電図診断基準を設定しその精度を検討した.R1+S1≦0.5 mVおよびP軸≧+70°(1点),R1+S1≦0.5mVおよびQRS軸≧+70°(1点),P11≧0.2mV(2点),R/Sv4≦1(1点),Rv5≦1.0mV(1点)の基準を選定し,合計点3点をsuggestive,4点をconsiderable,5点以上をprobableとする診断基準を設定した.この基準はBonnerプログラムに比し感度,精度ともに上回る成績を示し,有用性が高いと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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