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今月の主題 病原体抗原の免疫学的検査法 巻頭言
病原体抗原の免疫学的検査と迅速診断
著者: 三輪谷俊夫1
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所
ページ範囲:P.723 - P.723
文献購入ページに移動 感染症の診断,治療方針の決定には微生物検査が不可欠であるが,一般に広く行われている日常の培養検査法では検査成績が出るのに時間がかかり過ぎ,臨床医の要求に応えられず,精度・感度ともに優れた簡易迅速検査法の開発が強く要望され続けている.
培養検査法の基本的な考え方は,患者材料中に存在する生きた推定起病菌を純培養状に分離し,その純培養菌について分類学の規準に従って生物学的・生化学的性状を培地の変色などを指標として肉眼的に確認することによって菌種を同定し,薬剤感受性テストにより有効な抗菌剤を選定することにある.微生物は微小細胞であるため,かなりの細胞数にまで増殖しなければ性状を肉眼的に確認できないので,検査成績が出るのにかなりの時間がかかるのは当然のことである.
培養検査法の基本的な考え方は,患者材料中に存在する生きた推定起病菌を純培養状に分離し,その純培養菌について分類学の規準に従って生物学的・生化学的性状を培地の変色などを指標として肉眼的に確認することによって菌種を同定し,薬剤感受性テストにより有効な抗菌剤を選定することにある.微生物は微小細胞であるため,かなりの細胞数にまで増殖しなければ性状を肉眼的に確認できないので,検査成績が出るのにかなりの時間がかかるのは当然のことである.
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