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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 病原体抗原の免疫学的検査法 技術解説

感作ラテツクス凝集法による起因菌の検出

著者: 久保勢津子1 菅野治重1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.730 - P.736

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 感作ラテックス凝集反応は,特異抗原に特異的な抗体を吸着させたラテックス粒子と検査材料を混合させ,材料中の抗原を検出する抗原抗体反応検査である.
 緊急に治療を必要とし,起因菌の迅速な診断が求められるとき,髄液,血清,尿,咽頭粘液,糞便などの検査材料より直接,起因菌を検出する際に,この反応法が利用される.細菌,真菌,ウイルス,毒素と幅広く検出することが可能で,細菌ではStreptococcus(以下S.)Pyogenes,S. agalactiae,S. pneumoniae,Haemophilus(以下H.)influenzae,Neisseria(以下N.)meningitidis,ウイルスではRotavirus,毒素ではClostridium(以下C.)difficile D-1毒素などの検出に現在利用できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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