文献詳細
文献概要
今月の主題 病原体抗原の免疫学的検査法 技術解説
ウイルス同定の免疫学的迅速検査
著者: 畠野靖子1
所属機関: 1スペシアル—レファレンス—ラボラトリーウイルス部
ページ範囲:P.745 - P.753
文献購入ページに移動 従来からのウイルス同定は,患者からの検体を培養細胞・鶏卵・マウスなどにより増殖させた後,動物免疫血清を用いて中和法,凝集法などの手技により行われていた.
近年ウイルス同定は,患者検体中から直接ウイルス(抗原)を検出・同定する試薬が市販されるようになり,迅速同定検査法として急速に発展してきた.迅速同定法には種々な方法があるが,ウイルス学は勿論,免疫学・化学・遺伝子工学など広い分野での原理・理論が応用されている.一方,手技の面では,キット操作の簡便化がすすみ,特殊な設備・技術を要せず,検査日数も1〜2日でウイルスの検査室診断が可能となってきている.
近年ウイルス同定は,患者検体中から直接ウイルス(抗原)を検出・同定する試薬が市販されるようになり,迅速同定検査法として急速に発展してきた.迅速同定法には種々な方法があるが,ウイルス学は勿論,免疫学・化学・遺伝子工学など広い分野での原理・理論が応用されている.一方,手技の面では,キット操作の簡便化がすすみ,特殊な設備・技術を要せず,検査日数も1〜2日でウイルスの検査室診断が可能となってきている.
掲載誌情報