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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻7号

1988年07月発行

文献概要

今月の主題 病原体抗原の免疫学的検査法 技術解説

B型肝炎ウイルス抗原の免疫学的検査

著者: 大堀均1 菅野厚2 角田行3

所属機関: 1仙台市衛生試験所微生物検査課 2東北厚生年金病院内科 3仙台市衛生試験所

ページ範囲:P.762 - P.769

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 HBVならびにHBV関連抗原について概説するとともに,その免疫学的検査法ならびに臨床的意義について述べた.①HBV (Dene粒子)は直径42nmの球形粒子で,表面にエンベロープ(HBs抗原),内部にコア構造を有す.コアの内部に,HBV DNAとDNAポリメラーゼが存在する.HBV DNAにはHBs抗原,HBc抗原(HBe抗原)などHBV関連抗原をつくり出す4つのopen reading frameがある.②血中HBs抗原・抗体,HBc抗原・抗体,HBe抗原・抗体の測定にはRPHA,PHA,RIA,EIAなどが用いられる.また,肝組織内ウイルス抗原も,蛍光抗体法や酵素抗体法を用いて検出可能である.③HBV感染症におけるHBe抗原・抗体系のもつ意味は大きく,HBe抗原はウイルス増殖ならびに肝炎の進行と深くかかわっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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