icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻7号

1988年07月発行

文献概要

編集者への手紙

染色体標本の作りかた—トリプシンを用いたG-分染法

著者: 西田俊朗1 涌井敬子1 山岸彰1 伊藤武1 稲葉俊哉2 山本圭子2

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター臨床検査部 2埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科

ページ範囲:P.777 - P.777

文献購入ページに移動
はじめに
 染色体分析は先天異常,奇形,精神遅滞の原因究明などに利用され,また白血病・悪性腫瘍においても核型異常と病型,予後との関係が明らかにされてきた.これらの染色体分析には,分染法として一般的にはG-分染法やQ-分染法が行われている.G-分染法においては,トリプシンの濃度,作用時間などが分染の成否を決めるキーポイントになるが,このトリプシンの取扱いは施設によりさまざまで一定しておらず,詳細に記載された文献は紺谷らの方法1)にすぎない.われわれは,凍結されたトリプシン液を37℃に一晩放置することによりその活性を低下させ,その後,冷蔵庫中で4℃に保存し,これを使用することにより,安定した成績を得ているので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?