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今月の主題 尿中低分子蛋白の測定と意義 技術解説
尿蛋白の免疫電気泳動法
著者: 橋本寿美子1
所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部
ページ範囲:P.841 - P.847
文献購入ページに移動 尿中に蛋白質が検出された場合,その蛋白の構成成分の分析には,抗原抗体反応を利用した免疫学的分析法が日常臨床検査として一般に実施されている.特に,Graber & Williamsの免疫電気泳動法は電気泳動法とオクタロニー法とを組み合わせ,一度に多くの成分を分析できる特徴をもっているため,尿蛋白の分析には非常に有用な方法といえる.
尿の免疫電気泳動は,Bence Jones蛋白や免疫グロブリンフラグメント,あるいはβ2—マイクロブロブリンなどの低分子蛋白の同定とともに,糸球体病変の重症度を判定する指標として,α2—マクログロブリンをはじめとする分子量の大きな蛋白の出現の有無を検索する目的でもしばしば用いられている.
尿の免疫電気泳動は,Bence Jones蛋白や免疫グロブリンフラグメント,あるいはβ2—マイクロブロブリンなどの低分子蛋白の同定とともに,糸球体病変の重症度を判定する指標として,α2—マクログロブリンをはじめとする分子量の大きな蛋白の出現の有無を検索する目的でもしばしば用いられている.
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