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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻8号

1988年08月発行

文献概要

今月の主題 尿中低分子蛋白の測定と意義 性状・測定法・意義

リゾチーム

著者: 仁科甫啓1

所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部

ページ範囲:P.869 - P.873

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 リゾチームはMW 18000〜20000の低分子で電気泳動上極端に陰極側に流れる塩基性蛋白酵素であり,ムコ多糖類を有する細菌表面の細胞膜に作用し,ムコ多糖類を加水分解する.そのため溶菌作用を有し,体内においては抗菌類,抗ウイルス作用などの生体防御機構に関与している.
 リゾチームの血清や尿中測定は白血病の病型分類や予後の判定に役だつことから注目され,また,最近では慢性腎不全でもβ2—マイクログロブリンを始めとするほかの低分子蛋白とともに測定され,臨床的意味づけがなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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