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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻10号

1989年10月発行

文献概要

今月の主題 耐性菌をめぐって 総説

抗菌化学療法剤の作用機序および耐性のメカニズム

著者: 西野武志1

所属機関: 1京都薬科大学微生物学教室

ページ範囲:P.1118 - P.1126

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 化学療法の進歩は目ざましく,多くの有用な抗菌性化学療法剤が開発されてきた.われわれ動物細胞と細菌細胞の間には微妙な相違点が存在し,抗生物質などは非常に優れた選択毒性を示す.しかし抗菌力の優れた薬剤が臨床に使用されるようになった今日では,分離されてくる耐性菌にも変化が現れ始めている.すなわち不活化酵素による耐性菌が現在でも臨床的に高率に分離されてくるが,標的部位の変異した耐性菌など新しい耐性機構をもった菌が,ある種の菌種では高頻度に分離される.今後このような耐性菌の動向に注目しておく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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