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今月の主題 耐性菌をめぐって
新しい概念
文献概要
β—ラクタム薬はMIC以下の濃度でも菌体内に取り込まれ,菌に形態変化をもたらす.それは球菌においても桿菌においても同様である.しかし,これらの形態変化は,菌の種類によってもβ—ラクタム薬の種類によっても異なる.それは,それぞれのβ—ラクタム薬が持っている各種細菌の細胞壁合成に関与するペニシリン結合蛋白(PBP)に対する親和性によって左右される.その形態変化の臨床に及ぼす意義について解析した.
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