文献詳細
文献概要
今月の主題 耐性菌をめぐって 技術解説
薬剤耐性メカニズムと遺伝学的検査
著者: 橋本一1
所属機関: 1群馬大学医学部微生物学教室
ページ範囲:P.1141 - P.1148
文献購入ページに移動 細菌の薬剤耐性機構には,薬剤の方を分解や修飾で不活化する場合と,菌自身が変わり透過性や作用点の親和性が低下する場合とある.前者はプラスミドによる場合が多く,染色体性耐性は多く後者である.耐性発現は量的にMICで示されるが,誘導耐性と突然変異によるMICの動きも考慮すべきである.検体における耐性菌と感受性菌の混在,また多剤耐性菌では異なる遺伝体上の耐性遺伝子の存在とその伝達性も解析することが望ましい.
掲載誌情報