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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻10号

1989年10月発行

文献概要

生体の物理量計測・10

超音波による計測

著者: 椎名毅1

所属機関: 1東京農工大学工学部電子情報工学科

ページ範囲:P.1174 - P.1181

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 超音波による生体計測とは,超音波を生体内に送り込んで,内部組織との相互作用により生じた反射波や透過波を受信し,それから生体内の情報を抽出することである.この超音波と生体との相互作用の形や情報抽出の方法によりきわめて多様な計測法が開発され,現在,エコー法診断装置やドプラ血流計を中心とした超音波計測法は,X線についで医療のさまざまな分野で幅広く用いられている.一方,これらの計測法は生体内の超音波の特性を簡略化した理論に基づいているため,計測結果の意味を正確に理解するには,計測法の原理をある程度知る必要がある.
 ここでは,生体の超音波物性と,各計測法の原理を簡単に解説している.さらに,超音波計測法の新たな発展の方向として期待されている超音波による組織診断についてもふれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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