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編集者への手紙
検査技術者の教育に思う—第18回国際医学検査学会から
著者: 谷島清郎1
所属機関: 1金沢大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.1218 - P.1218
文献購入ページに移動 IAMLTすなわちInternational Association ofMedical Laboratory Technologistsが主催する第18回国際医学検査学会が,昨年の夏に神戸のポートアイランドで行われた.日本が開催国として選ばれたことは,日本の臨床衛生検査技師会の学術活動が世界的に評価されている証拠であり,たいへん喜ばしいことと思います.世界各国の検査技師と直接接触できるこのような学会に私も出席させていただき,貴重な体験をしました.医学検査ないしは臨床検査に関する理論や方法,新しい技術や方法の改良などを,いろいろの国の検査技術者たちが発表しあっており,いずれも興味深いものばかりでしたが,その中でも特に印象深かったのは世界の検査技術者の教育や養成制度についてです.報告数もわりあいに多く,熱心な討議にこの方面への関心の大きさが示されているようで,そのいくつかを紹介したいと思います.
その第一は,"医学検査技術者の現状と将来の展望"というシンポジウムです.米国の検査技術者は,大学で一定の単位を修め,最終的に一年間の医学検査学コースで学士号を取得すれば免許資格が得られたようですが,現在は,CAHEA(Committee on Allied HealthEducation and Accreditation)という,米国医学協会と種々のaHied health分野の専門団体との合同協議体で決めた教育プログラムに従い,各医療技術専門分野に応じた大学での一貫教育が主流になりつつあるようです.しかし,問題は,このような教育を受けようとする16〜21歳代の若者が米国ではだんだん少なくなっていることと,業務の自動化とそのソフト面への対応の増加だということでした.
その第一は,"医学検査技術者の現状と将来の展望"というシンポジウムです.米国の検査技術者は,大学で一定の単位を修め,最終的に一年間の医学検査学コースで学士号を取得すれば免許資格が得られたようですが,現在は,CAHEA(Committee on Allied HealthEducation and Accreditation)という,米国医学協会と種々のaHied health分野の専門団体との合同協議体で決めた教育プログラムに従い,各医療技術専門分野に応じた大学での一貫教育が主流になりつつあるようです.しかし,問題は,このような教育を受けようとする16〜21歳代の若者が米国ではだんだん少なくなっていることと,業務の自動化とそのソフト面への対応の増加だということでした.
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