icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻10号

1989年10月発行

文献概要

私のくふう

顕微蛍光測光装置による単一細胞内カルシウム測定の検討

著者: 庄野正行1 山口久雄1 佐藤幸一1 宮本博司1

所属機関: 1徳島大学医学部総合研究室形態班

ページ範囲:P.1219 - P.1219

文献購入ページに移動
 顕微蛍光測光装置を改良して,細胞内カルシウム量の定量を検討した.細胞内カルシウムの測定は細胞群によって測定されていたが,最近単一細胞での測定が,アメリカ,ヨーロッパ,そして現在日本でも盛んに行われるようになってきた.今回,個々の細胞のカルシウム量を蛍光色素FURA−2で染色し測定した.FURA−2は細胞内カルシウム濃度測定のための蛍光試薬としてR.Y.Tsienによって1985年に発表されたものである.カルシウムと結合したFURA−2の励起光は340 nm〜380nmに対し約500 nmにピークをもつ蛍光を発する.現在,カルシウム濃度は励起光340nm/380mmの蛍光強度比とカルシウム濃度の関係を示すキャリブレーションカーブ(相関グラフ)を用いて算出されている(図1).この方法を基礎にして測定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?