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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻2号

1989年02月発行

文献概要

生体の物理量計測・2

物理定数の計測—電気定数,硬さ

著者: 酒本勝之1 浅木恭2

所属機関: 1上智大学理工学部電気学科 2東京都老人総合研究所

ページ範囲:P.198 - P.205

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 生体の電気特性は非常に複雑である.このため計測された電気定数(複素導電率)は,生体組織を構成している物質の電気定数だけでなく,細胞膜,細胞内外液,およびいろいろな組織の平均的値を示す.このような複雑性を説明するために電気の基礎的な法則,生体組織の電気的等価回路をまず説明している.次に,生体の電気定数をin vivo,in vitroで計測する方法として,2電極法と4電極法を,そして,計測上の注意すべき点も述べた.
 生体の硬さの計測に必要な,機械的定数であるヤング率,粘性係数を説明した.生体の機械的特性も電気的特性と同様非常に複雑であるため,生体の粘弾性特性,非線形特性,異方性を重点的にモデルを用い説明した.これらの説明を基に,硬さの計測法,計測上の注意事項も述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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