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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻9号

1989年09月発行

文献概要

今月の主題 アミロイド 技術解説

血清アミロイドA(SAA)の測定法

著者: 山田俊幸1 屋形稔1

所属機関: 1新潟大学医学部検査診断学教室

ページ範囲:P.1017 - P.1023

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 血清アミロイドA(SAA)は,CRPと並ぶ鋭敏な急性相反応物質(APR)である.その血中濃度測定には一元免疫拡散法(SRID),ラジオイムノアッセイ(RIA),酵素免疫測定法(EIA)などが使用されている.
 本稿では,われわれの研究室で汎用しているSRID法とEIA法を紹介した.前者は操作は簡便であるが,感度が低く反応時間が長い.後者は高感度で測定も短時間ですむが,希釈操作など概して煩雑な行程が多い.いずれも一長一短があるが,問題は,SAAが一種のアポリポ蛋白であることから,標準化をどのように行うかである.また,本物質が鋭敏なAPRであることから,将来的にはより迅速で精度のよい測定系の開発が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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