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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻9号

1989年09月発行

文献概要

生体の物理量計測・9

核磁気共鳴による計測

著者: 井上多門1

所属機関: 1筑波大学物理工学系

ページ範囲:P.1056 - P.1062

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 計算機トモグラフィ(CT)の技術の進歩は,種々の形式のCTによる精密な生体計測を可能とした.さらにこの技術は,生体に対する非侵襲性を徹底し,また生化学的レベルの生体情報を抽出する可能性を追求することにより,核磁気共鳴(NMR)の現象を利用したMRIへと発展し,画期的な生体計測用画像工学技術を完成させた.一方,MRIに関連した機器の進歩は,NMRスペクトロスコピーの生体計測への適用を一層容易とし,MRSとして生体の細胞レベルのミクロな状態の解明に盛んに利用されるようになった.ここでは,NMR計測に関する基本的な諸概念と,映像法の原理などについて簡単な解説を行うとともに,MRIおよびMRSの具体的な例を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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