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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻9号

1989年09月発行

文献概要

研究

モノクローナル抗体LN−3を用いたパラフィン切片におけるHLA-DR陽性細胞の同定—固定条件の検討

著者: 近藤恵美子1 柳沢公子1

所属機関: 1東北大学医学部病理学第一講座

ページ範囲:P.1080 - P.1084

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 モノクローナル抗体を使っての免疫組織化学は原則として凍結切片で行うが,形態学的な保持能力は当然パラフィン切片に及ぼない.Class II抗原などはその中で最も破壊されやすいもので,原則的に凍結切片によっていたが,われわれは,4℃純アルコール一晩固定のパラフィン包埋切片においてLN−3がみごとにDR抗原を染め上げることを証明した.またDABとナフトールの二重染色も可能であった.PLP固定もアセトン固定も好成績を残したが,4℃純アルコール固定パラフィン包埋はその他のモノクローナル抗体でもよい結果を示していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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