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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻9号

1989年09月発行

文献概要

資料

ウエスタンブロット法によるHTLV-I抗体の測定—IF法,EIA法との比較検討

著者: 田口博國1 藤松順一2 沢田高志2

所属機関: 1高知医科大学第三内科学教室 2

ページ範囲:P.1090 - P.1094

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 MT−2細胞由来のHTLV-Iを用いたウエスタンブロット法キットをEIA法,IF法と比較検討した結果,HTLV-I抗体測定の感度,特異性ともきわめて高い一致率を示した.HTLV−1の構成ペプチド別に抗体検出成績を解析した結果,p19,p24,p28の主要蛋白の複数に発色バンドが認められた場合は,HTLV−1抗体陽性と判定できた.
 IgM HTLV-I抗体は,HAM患者100%(4/4),HTLV-Iキャリア36.8%(7/19),ATL患者26.3%(5/19)に検出されたほか,輸血によるSeroconversion例で80%(4/5)に検出できた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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