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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻10号

1990年10月発行

今月の主題 虚血性心疾患

話題

再灌流障害とフリーラジカル

著者: 山崎昇1

所属機関: 1浜松医科大学第三内科学教室

ページ範囲:P.1185 - P.1187

文献概要

 現在,冠動脈の再開通のためには血栓溶解剤を直接冠動脈に注入する経皮的冠動脈血栓溶解療法(PTCR),バルーン付き血管カテーテルで冠動脈の狭窄部位を拡張する経皮的冠動脈血管形成術(PTCA),冠動脈バイパス術(CABG)などが行われている.この場合たとえ冠動脈の再灌流に成功したとしても心筋壊死を防止しえない場合があり,逆に局所の心筋の機能が悪化することがあり,しばしば心室性頻拍,心室細動などのいわゆる再灌流不整脈がみられる.このような冠動脈のいわゆる"再灌流障害"の発生要因の一つとして活性酸素ラジカルの関与が考えられている.
 活性酸素ラジカルとは,スーパーオキシドアニオン(・02),ヒドロキシラジカル(・OH),およびハイドロジェンパーオキシド(H2O2)などをいう(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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