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白血球除去血液製剤
著者: 池田康夫1
所属機関: 1慶應塾大学病院輸血センター
ページ範囲:P.1217 - P.1218
文献購入ページに移動 各種の血液製剤中には,実に多くの白血球が混入している.表1は北海道赤十字血液センターで調べた血液製剤中のリンパ球混入数である.最近,これら白血球に起因する副作用が注目されている.その副作用は大別すると即時型と遅発型に分けられる.前者には,非溶血性発熱反応,肺水腫などがあり,後者には,輸血後感染症(AIDS,ATL),同種免疫抗体(抗HLA抗体など)の出現とそれに伴う血小板輸血不応状態,移植片対宿主反応(GVHD)などがある.特に後者は臨床で注目を集めており,その予防対策の必要性が叫ばれている.そこで考えられた対策が白血球除去血液製剤の調整である.以下,現在どのような白血球除去血液製剤が使用しうるか,そして,その結果どのような臨床的効果がもたらされたか,について述べてみたい.
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