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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻10号

1990年10月発行

文献概要

研究

直腸粘液中のT抗原による新しい大腸癌スクリーニング法

著者: 多田正大1 福井正憲2 末重信之2

所属機関: 1京都第一赤十字病院第二内科 2協和メデックス株式会社

ページ範囲:P.1227 - P.1230

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 大腸粘液テストにしたがって直腸粘液中にβ-D-Gal (1→3)-D-GalNAc (T抗原)の有無を検討した結果,大腸癌では82.1%,腺腫では46.4%,健常者では18.4%が陽性反応を呈した.癌の発生部位別および深達度別の陽性率は統計学的に差はみられず,大腸癌に対する精度として敏感度は82.1%,特異度は81.6%,陽性反応適中度は76.7%であった.本法は測定手技も簡単で多数の検体を処理することもでき,新しい大腸癌スクリーニング法に発展することが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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