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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻10号

1990年10月発行

文献概要

資料

ウエスタンブロット法によるHTLV-I抗体測定試薬の開発―測定条件の検討および臨床試験成績

著者: 藤松順一1 本田康之1 沢田高志1 小出醇1 中嶋茂宏2 上平憲2

所属機関: 1エーザイ(株)診断薬部 2長崎大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.1231 - P.1238

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 MT-2細胞由来のHTLV-Iを用いたウエスタンブロット法キットを開発し,HTLV-I抗体をIgG,IgMクラス別に測定した.IgG HTLV-I抗体は,EIA法およびPA法陽性のATL, HAM, HTLV-Iキャリアーの全例で陽性と判定され三者間の一致率は100%であった.一方,IgM HTLV-I抗体は,HAM 85%(17/20), HTLV-Iキャリアー38,1%(8/21), ATL 25%(5/20)に検出された.またPA法陽性でEIAにてIgG HTLV-I抗体陰性の健常人30例のうち,3例(10%)が本法でIgM HTLV-I抗体のみ単独陽性者と判定できた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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