icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻10号

1990年10月発行

文献概要

資料

分枝鎖アミノ酸およびチロシンの酵素的測定法の検討と肝疾患での評価

著者: 大久保滋夫1 豊田幸子1 内村英正1 大久保昭行1 池田有成2 戸田剛太郎2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部 2

ページ範囲:P.1243 - P.1247

文献購入ページに移動
 BCAAとTyrの酵素的測定法について検討を行った.測定の精度と特異性は良好であった.BCAAでは溶血で正の誤差が,Tyrでは溶血とビリルビンで負の誤差が見られた.アルコール以外の肝硬変群では,BCAA/Tyr比とFischer比とはよく相関した.急性薬剤性肝障害ではGPTより早期にTyrの変動が見られた.本法は自動分析装置の測定が可能であり,血清と血漿で同一の値が得られるため日常検査法として有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?