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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻7号

1990年07月発行

文献概要

今月の主題 集中治療室での検査 技術解説

集中治療室での循環機能のモニター

著者: 益子邦洋1 久志本成樹1 大塚敏文1

所属機関: 1日本医科大学救急医学科

ページ範囲:P.775 - P.782

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 循環機能のモニターは集中治療室における重症患者管理に必要不可欠である.循環機能とは,前負荷,心機能,後負荷,末梢循環などを総称的に表現した概念であり,通常,心電図モニター,動脈圧モニター,中心静脈圧モニター,尿量モニター,体温モニター,動脈血ガス分析などにより評価される.また近年普及したスワンガンツカテーテルはこれら循環機能を総合的に把握し,より一歩踏み込んだ病態診断を可能とした点で,きわめて有用である.しかしながら個々のモニターにはおのおの,利点と欠点があり,モニタリングに伴う合併症の中には決して無視できないものもある.これらを十分わきまえたうえでモニターを利用し,循環動態が安定したならば可及的早期にモニタリングを中止することもまた大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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