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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻7号

1990年07月発行

文献概要

今月の主題 集中治療室での検査 技術解説

集中治療室での脳神経機能のモニター

著者: 三井香児1

所属機関: 1東京大学医学部救急部

ページ範囲:P.792 - P.798

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 集中治療室における脳神経機能のモニターは意識レベルや神経症状などの臨床所見の推移の把握として長らく実施されてきた.呼吸・循環系のモニター機器が比較的早期から実用化されていたのに対し,脳神経機能のモニターが,今なお重要ではあるが「古典的」な臨床症状の把握によらざるをえなかったのは,脳神経機能の情報を器械によって取り出すことが困難なためであった.近年の科学技術の革新と医療技術の簡素化および工夫で脳神経機能を医療機器によってモニターすることが可能となった.脳波検査は早くからその地位を確立していたが,最近では頭蓋圧測定と脳幹誘発反応が集中治療室においてモニターとして定着してきた.さらに多くのモニターが望まれるところであるが,簡便性,再現性(信頼性),安全性,非侵襲性などの点で改良,開発が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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