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pre-S抗原抗体
著者: 日野邦彦1
所属機関: 1防衛医科大学校第二内科
ページ範囲:P.1103 - P.1104
文献購入ページに移動 B型肝炎ウイルス(HBV)の遺伝子上のHBs抗原のmajor polypeptideをコードするS遺伝子の上流にpre-S領域とよばれる遺伝子配列の存在が知られており1),翻訳開始点の違いからpre-S領域は,さらにpre-S1,pre-S2領域に分けられている.このpre-S領域でコードされている蛋白の生物学的意義としては,HBVの宿主特異性および臓器特異性を規定するpolymerized humanserum albumin receptor (poly-HSAR)活性が存在することが明らかにされている2).
HBVに感染したヒトやチンパンジーの血液中には通常,Dane粒子,管状粒子,小型球型粒子の3種類の粒子が存在するが,それらの粒子の表面抗原活性は共通でHBs抗原とよばれる.これらの粒子をsodium dodecyl sulfate (SDS)と2―メルカプトエタノール(2―ME)で処理し,SDS―ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)にかけると,いくつかのpolypeptideに分離することができる.
HBVに感染したヒトやチンパンジーの血液中には通常,Dane粒子,管状粒子,小型球型粒子の3種類の粒子が存在するが,それらの粒子の表面抗原活性は共通でHBs抗原とよばれる.これらの粒子をsodium dodecyl sulfate (SDS)と2―メルカプトエタノール(2―ME)で処理し,SDS―ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)にかけると,いくつかのpolypeptideに分離することができる.
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