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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻1号

1991年01月発行

文献概要

今月の主題 肝炎ウイルス関連マーカー 解説

HCV遺伝子

著者: 米佳子1 三浦力1 有馬暉勝1

所属機関: 1鹿児島大学医学部内科学第二教室

ページ範囲:P.15 - P.19

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 長い間除外診断に依存していた非A非B型肝炎の診断も,C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus; HCV)の遺伝子の断片がクローニングされて以来,急速に研究が進み,HCV抗体による特異的な抗体診断が可能となった.さらに,HCV遺伝子の詳細な解析が行われるなかで,HCVはフラビウイルスに類似するRNAウイルスであり,きわめて変異を起こしやすいウイルスであることも明らかにされた.HCV抗体のみによる診断には限界もあり,polymerase chain reaction (PCR)法を用いたHCV遺伝子を直接証明するゲノム診断も可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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