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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻1号

1991年01月発行

文献概要

今月の主題 肝炎ウイルス関連マーカー 技術解説

抗HAV抗体

著者: 佐田通夫1 谷川久一1

所属機関: 1久留米大学医学部第二内科学教室

ページ範囲:P.20 - P.25

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 A型肝炎の診断は,血清中に出現するIgM抗HAV抗体の有無をみることによって行われる.この画期的な血清診断法によって患者の早期発見,迅速な予防対策などが行えるようになった.抗HAV抗体にはIgA,IgG抗体の存在も知られており,IgA抗HAV抗体は血中に存在するばかりでなく,分泌型抗体として消化管粘膜局所における感染防御抗体として,血中のIgG抗HAV抗体は長期に持続するウイルス感染防御抗体としての重要な役割を担っている.
 これらの抗HAV抗体の反応は,A型肝炎の病態によって異なることがあり,今後の,より詳細な検討が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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