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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻1号

1991年01月発行

文献概要

今月の主題 肝炎ウイルス関連マーカー 技術解説

HCV抗体検査

著者: 吉原なみ子1

所属機関: 1国立予防衛生研究所エイズ研究センター

ページ範囲:P.34 - P.38

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 非A非B型肝炎ウイルスは基礎および臨床の肝炎研究者が切望していたが永年発見されなかった.1988年にウイルスの遺伝子が解明され(ウイルス粒子は電子顕微鏡下ではまだみつかっていない),それを遺伝子クローニングで発現させた蛋白に対する抗体測定系が開発された.HCV抗体検査は献血血液のスクリーニングや臨床においてC型肝炎の診断に幅広く用いられるようになった.現在の抗体検査は急性肝炎の初期診断には適さないこと,抗体陰性例でもpolymerase chain reaction (PCR)法などによりC型肝炎例があること,偽陽性例があることなど問題点がある.それらの点を理解したうえで使用する必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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