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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻1号

1991年01月発行

文献概要

今月の主題 肝炎ウイルス関連マーカー 技術解説

2’,5’-オリゴアデニル酸合成酵素

著者: 西口修平1 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.44 - P.49

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 2’,5’-オリゴアデニル酸合成酵素(2-5AS)は,インターフェロン(interferon;IFN)によって細胞内に誘導される酵素であり,IFNの抗ウイルス作用発現に重要な役割を果たしている.血中のIFNは,速やかに消失することから,生体の抗ウイルス状態の把握のためには,2-5AS活性が指標として用いられている.本酵素はウイルス感染症のみならず,SLE,Behcet病などでも,高値を呈する.さらに,2-5ASは,IFNに対する個体の反応性や,IFN投与時の抗ウイルス活性の評価をするうえで重要なマーカーである.近年,RIAを用いた測定法が開発され,血清中の2-5AS活性の測定が可能となった.従来の末梢血単核細胞に比べ,測定が容易になったため,今後臨床検査として汎用され重要性が増すものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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