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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻1号

1991年01月発行

文献概要

TOPICS

P 170(P―糖蛋白)

著者: 大川二朗1

所属機関: 1兵庫県成人病センター検査部

ページ範囲:P.74 - P.75

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 癌化学療法の進歩により,抗癌剤によって癌がほとんど完全に消失するような症例が散見されるようになってきた.しかし,最初は抗癌剤がよく効いていてもしだいに薬剤耐性の癌細胞が出現してくる.
 治療をさらに困難にするのは,癌細胞が最初に用いた抗癌剤に対して耐性を示すばかりでなく,構造的に関連のないほかの抗癌剤に対しても交差耐性を示すようになることである.この現象は多剤耐性(multidrug resistance; MDR)とよばれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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