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P 170(P―糖蛋白)
著者: 大川二朗1
所属機関: 1兵庫県成人病センター検査部
ページ範囲:P.74 - P.75
文献購入ページに移動 癌化学療法の進歩により,抗癌剤によって癌がほとんど完全に消失するような症例が散見されるようになってきた.しかし,最初は抗癌剤がよく効いていてもしだいに薬剤耐性の癌細胞が出現してくる.
治療をさらに困難にするのは,癌細胞が最初に用いた抗癌剤に対して耐性を示すばかりでなく,構造的に関連のないほかの抗癌剤に対しても交差耐性を示すようになることである.この現象は多剤耐性(multidrug resistance; MDR)とよばれている.
治療をさらに困難にするのは,癌細胞が最初に用いた抗癌剤に対して耐性を示すばかりでなく,構造的に関連のないほかの抗癌剤に対しても交差耐性を示すようになることである.この現象は多剤耐性(multidrug resistance; MDR)とよばれている.
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