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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻11号

1991年11月発行

文献概要

TOPICS

血中ピラリンの測定

著者: 宮田哲1 老籾宗忠1

所属機関: 1神戸大学第二内科

ページ範囲:P.1215 - P.1216

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 グルコースなどの還元糖は,非酵素的に蛋白質などのアミノ基と反応してシッフ塩基結合を形成した後,Amadori転位して安定なケトアミンとなる.ここまでの反応は,グリケーション(glycation;メイラード反応)の初期段階と呼ばれ,その反応によって生成される化合物の量はグルコース濃度,蛋白質の寿命に依存する.ヘモグロビンのグリケーション初期段階化合物であるHbA1が,赤血球の寿命が120日であることを利用して,血糖のコントロールの指標として臨床応用されているのは周知の事実である.
 一方,Amadori化合物以後の反応は,グリケーションの後期段階と呼ばれ,脱水,転位を繰り返し,蛍光や発色素を持つ物質を形成する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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