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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻13号

1991年12月発行

文献概要

今月の主題 骨・関節をめぐって 技術解説

関節液中II型プロコラーゲン-C-ペプチドの測定法とその臨床的意義

著者: 新名正由1 伊藤和彦2 松山重雄3 迫田紘一郎4

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科学教室 2帝人(株)生物医学第一研究所 3防衛医科大学校共同利用研究施設 4帝人(株)診断医療開発部

ページ範囲:P.1293 - P.1298

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 軟骨コラーゲンの主成分はII型コラーゲンであるが,その前駆体成分であるII型プロコラーゲン-C-ペプチド(type II procollagen C-peptide:pColl-II-C)の関節液における測定法を開発した.種々の関節液(膝)を用いて測定を行ったところ変形性関節症や外傷性関節水腫で高値,慢性関節リウマチでは低値を示すことが明らかとなった.
 pColl-II-Cは関節疾患の鑑別や軟骨マトリックスの変化を直接反映するマーカーとして,関節病態の早期診断,治療効果の定量的判定にも応用が考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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