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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻13号

1991年12月発行

文献概要

私のくふう

ブドウ球菌のマンニット分解性とコアグラーゼ産生性を同時に検出できる培地

著者: 角美子1 実川裕子1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第二細菌学教室

ページ範囲:P.1325 - P.1325

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 私たちは黄色ブドウ球菌のコアグラーゼ産生性を調べるために当教室で以前工夫されたPAF 200 RP平板という培地を用いていますが,今回この培地にマンニットとフェノールレッドを加えて,表題の目的に合うような工夫を試みました(PAF 200 RPM平板).
 黄色ブドウ球菌,表皮ブドウ球菌,大腸菌を混合した菌浮遊液を播いて一晩培養したものが写真に示されています.コロニーの周囲に白濁(ハロー)の見られるものがコアグラーゼを産生している黄色ブドウ球菌,ハローがなくコロニーの黄変も見られないものが表皮ブドウ球菌,コロニーは黄変しているがハローのない大きなコロニーが大腸菌のものです.写真ではコロニーの色の違いはわかりませんが,実際にはこれらのコロニーの違いは明瞭に区別されます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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