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LECラット
著者: 荒島真一郎1
所属機関: 1北海道大学小児科 2北海道教育大学小児保健学
ページ範囲:P.1339 - P.1339
文献購入ページに移動 1981年北海道大学実験生物センターで,非近交系Long Evansラットから毛色の違う2系の近交系ラットが分離された.LEC (Long EvansCinamon)とLEA (Long Evans Agouti)である.おのおのの系を弟妹交配し継代すると,LECでは生後4~5か月で90%に急性肝炎様症状が自然発生することが発見された.その大部分は劇症肝炎類似で1~2週間以内に死亡する.最初劇症肝炎好発ラットとして注目された1).
さらに,肝炎様症状を示さなかったLECラット(10%)と,肝炎様症状を呈したが回復生存したラット(9%)を飼育すると1年半には肝癌の発生が30%に認められ,癌発生モデル動物として癌研究者に興味が持たれた2).
さらに,肝炎様症状を示さなかったLECラット(10%)と,肝炎様症状を呈したが回復生存したラット(9%)を飼育すると1年半には肝癌の発生が30%に認められ,癌発生モデル動物として癌研究者に興味が持たれた2).
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