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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻13号

1991年12月発行

文献概要

TOPICS

GLUT1のRIA

著者: 佃克則1 岡芳知2

所属機関: 1朝日生命成人病研究所 2東京大学第三内科

ページ範囲:P.1340 - P.1341

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 近年のcDNAクローニングにより,細胞膜における糖取り込みを介在する数種類の糖輸送担体の存在が明らかとなってきた1~4).これらの糖輸送担体の間にはアミノ酸レベルで50~70%のホモロジーが認められ,従来のサイトカラシンB結合法や抗体を用いたウエスタンブロッティング法では絶対量を算出することは容易ではなく,しかも繁雑な操作を必要とした.
 われわれは,グルコーストランスポーターGLUT 1からGLUT 5の5種類のサブタイプのカルボキシル基末端(C末端)部のアミノ酸配列が異なることに着目し,GLUT1糖輸送担体のC末側15個のアミノ酸(Thr-Pro-Glu-Glu-Leu-Phe―His-Pro-Leu-Gly-Ala-Asp-Ser-Gln-Van)1)に相当するペプチドを合成した.このアミノ基末端(N末端)をkeyhole limpet hemocyaninに結合し,家兎に免疫して得られた抗血清から,アフィニティカラムを用いて抗体を精製した.また,上記の合成ペプチドのN末端にtyrosineを加えた16個のアミノ酸より成るペプチドを合成し,クロラミンT法5)を用いて125Iにて標識し,Sep―Pak C18カラムで精製し,標識合成ペプチドを作製した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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