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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻13号

1991年12月発行

文献概要

研究

喀痰グラム染色標本による呼吸器感染症の主要起炎菌の迅速診断に関する検討

著者: 荻原央子1 西岡きよ1 丹野恭夫1

所属機関: 1東北大学医学部附属病院第一内科

ページ範囲:P.1351 - P.1355

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 喀痰の細菌検査において,喀痰塗抹標本のグラム染色・鏡検は,培養材料としての適否を判断するうえで不可欠であるが,さらにH.influenzae,S.PneumoniaeおよびM.(B.)catarrhalisの呼吸器感染主要原因菌の迅速診断においても有用である.特に扁平上皮細胞の混入が少なく(<10cells/lowpower field),白血球が多数(>25cells/LPF)見られる材料では各菌の予測率(スメア陽性件数中の培養陽性件数)も約80~90%と高いことは,培養に先立つ鏡検の重要性を明らかに示している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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