icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

文献概要

今月の主題 肥満とやせ 話題

ピックウィック症候群

著者: 山城義広1 小川隆一2 福島保喜2

所属機関: 1済生会若草病院内科 2東邦大学医学部第二内科

ページ範囲:P.358 - P.360

文献購入ページに移動
 近年睡眠時呼吸異常や睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)が注目されるようになったが,特に睡眠時無呼吸症候群には肥満者が多く,その病態との関連についてさまざまな検討がなされている.
 ピックウィック症候群(Pickwickian syndrome)は極度の肥満と肺胞低換気の合併症例として1956年にBurwellらによって報告された1).呼吸循環器の疾患であると考えられていたが1966年にGastautらが睡眠時の呼吸異常がその主因であるとした2).これ以来睡眠時呼吸異常の研究がさかんになりピックウィック症候群はその代名詞としておおいに使用された.最近では睡眠時無呼吸症候群の1つとして一括されているが,現在でも極度の肥満に睡眠時無呼吸症またその合併症を伴うものはこの名称で呼ばれることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?