文献詳細
文献概要
今月の主題 肥満とやせ 話題
ピックウィック症候群
著者: 山城義広1 小川隆一2 福島保喜2
所属機関: 1済生会若草病院内科 2東邦大学医学部第二内科
ページ範囲:P.358 - P.360
文献購入ページに移動ピックウィック症候群(Pickwickian syndrome)は極度の肥満と肺胞低換気の合併症例として1956年にBurwellらによって報告された1).呼吸循環器の疾患であると考えられていたが1966年にGastautらが睡眠時の呼吸異常がその主因であるとした2).これ以来睡眠時呼吸異常の研究がさかんになりピックウィック症候群はその代名詞としておおいに使用された.最近では睡眠時無呼吸症候群の1つとして一括されているが,現在でも極度の肥満に睡眠時無呼吸症またその合併症を伴うものはこの名称で呼ばれることが多い.
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