icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

文献概要

今月の主題 肥満とやせ 話題

肥満の外科治療

著者: 磯野可一1 朱琮杰1

所属機関: 1千葉大学医学部第二外科学教室

ページ範囲:P.360 - P.363

文献購入ページに移動
1.はじめに
 近年,わが国においても食習慣の欧米化に伴い,肥満者の数は増加してきており,その肥満度も高くなってきている.肥満度は高くなるに従って罹病率,死亡率も増加することから,積極的な治療が必要となってくる.肥満症の治療の原則は,エネルギー出納バランスを長期的かつ継続的に負の状態に保ち,肥満の本体である過剰に蓄積された脂肪をエネルギーとして利用させ,減量を図ることであるが,重症肥満においては従来行われている食事療法や運動療法では体重減少が不十分であり,減少した体重の継続的な維持はさらに難しい場合が多い.このように,一般的な治療に困難性と抵抗性を示す肥満症に対して,恒久的な体重減少を得るために外科治療が必要となってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?