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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

文献概要

今月の主題 肥満とやせ 話題

過食症とミネラル代謝

著者: 河野伸造1 砂川洋子1

所属機関: 1琉球大学医学部保健学科成人保健学第二教室

ページ範囲:P.369 - P.371

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1.はじめに
 過食症(bulimia,bulimia nervosa)は心理的変化により,まず"むさぼり食い(binge eating)"をし,そして体重増加を防止するために清浄化(purging)を行う食行動の異常である.American Psychiatric Associationによる過食症の診断基準(Diagnostic and Statistical Manual of MentalDisorders(DSM-III-R,1987)は表1に示すとおりで,従来のRussell(1979),DSM-III(1980)の診断基準に比べて,"むさぼり食い"の最低回数がはっきりと決められ,自分の体型に対する過剰な心配が明記されかなり変わっている.
 ところで,過食症ではこのような食行動異常により,
 (1)歯(エナメル質びらん)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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