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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

今月の主題 肥満とやせ

話題

癌悪液質

著者: 早田邦康1 宮田道夫1 川上正舒2

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター外科 2自治医科大学大宮医療センター動脈硬化代謝科

ページ範囲:P.379 - P.382

文献概要

1.はじめに
 "るいそう"は,臨床医にとって患者を診察する際に悪性腫瘍の存在を考えさせる重要な症状の1つである.この徴候は,食欲不振,全身倦怠,貧血,体重減少,水・電解質の異常を伴い,進行すると全身の消耗状態に陥る.このような状態を通常癌悪液質と呼んでいるが,その病態は脂質,蛋白,糖,ビタミン,ミネラルそしてホルモンなどの体液性因子にまで変化の及ぶ複雑なものである.このような病態に対し,以前より多くの研究がなされているが,おおまかには以下のように分類できるであろう.
(1)癌自体の増殖に伴い生体の臓器の機能や形態が破壊されることによる臓器の障害によるもの.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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