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腰部誘発電位を指標とした神経伝導速度の意義
著者: 藤原哲司1
所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.393 - P.395
文献購入ページに移動 後脛骨神経を足関節部で電気刺激し,表面電極を下部腰仙椎部から下部胸椎部にかけて配置し,求心性神経活動電位を記録すると,第1腰椎部レベルで最大振幅を有する腰部誘発電位を導出することができる(図1).この電位は下部腰椎部では二峰性の陰性電位で低振幅であるが,上部腰椎部に向けて振幅を増大して一峰性の大きな陰性電位となり,上行するとともにふたたび振幅を減衰してゆく.
この電位はLibersonら(1966)1)によりはじめて表面電極で記録されたが,腰部誘発電位Lumbar evoked potentialまたは腰仙部誘発電位Lumbosacral evoked potentialとして,その後,基礎および臨床に関する研究が数多く報告されている.ここではまず記録法と波形の意義について簡単に触れ,次いで腰部誘発電位を指標とした神経伝導速度測定の意義について述べる.
この電位はLibersonら(1966)1)によりはじめて表面電極で記録されたが,腰部誘発電位Lumbar evoked potentialまたは腰仙部誘発電位Lumbosacral evoked potentialとして,その後,基礎および臨床に関する研究が数多く報告されている.ここではまず記録法と波形の意義について簡単に触れ,次いで腰部誘発電位を指標とした神経伝導速度測定の意義について述べる.
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